知って得する
境界標の「知識」
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横浜市、鎌倉市、藤沢市 行政書士・土地家屋調査士 雪野事務所
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境界標の「知識」
目次
あなたの土地に境界標はありますか?
土地は、買ったり、相続したり、また贈与されたりして、自分のものになります。多くの人は、土地の権利証を手にするまでは、何かと気配りをされますが、その後の管理についてはあまり気をつけられていないようです。権利証があるから、図面があるから、登記をしているから安心と思い込みがちではないでしょうか。土地の管理には、まず境界がはっきりしていることが必要です。
あなたの土地には、境界をはっきりと示す標識(しるし)がありますか?
自分の土地は自分で管理することが原則ですが、たとえば境界を示す杭がなかったり、せっかくあった杭を動かしてしまったりして、どこからどこまでが自分のものかはっきりしていなかったら、管理するどころか、土地を自由に使うこともできません。場合によっては境界をめぐるいさかいの原因ともなりかねません。
まずは、ご自分の土地に、杭などの境界を示すよう標識(しるし)があるかどうか、それが簡単に動かないようになっているか確認してみてください。
境界標設置の5つの効用
【1】境界問題の予防になります。
境界標によつて境界が明確であれば、境界問題は生じません。
【2】財産の侵害防止になります。
境界標によって、自分の土地の範囲が第三者からもわかるようになつていれば、侵害の予防になります。
【3】売買や相続が迅速に行えます。
境界標によつて土地の形状や面積が明確であれば、売買や相続を迅速に行うことができます。
【4】正確な地図の基礎となります。
境界標を設置することは、登記所の地図に自分の土地を正しく表示する基礎になります。
【5】不動産登記制度の充実につながります。
境界標の設置は、正しい登記、正しい地図の基礎となり、不動産登記制度を充実させ、安全な不動産取引につながります。
境界標がなくて困った事例
お隣さんとの境に木造の古い板塀がありました。10年ほど前に腐食が激しいので撤去しました。
ところが、最近になってお隣さんが、フェンスの垣根を作りました。以前は、直線であったのですが、私の敷地に越境しているようなので改善するよう申し入れましたが、対応してくれません。
そこで、航空写真を取り寄せ、昔は直線であったことを主張していますが、一向に解決いたしません。
板塀を取り壊す前に、境を確認して境界標を設置しておけばと、悔やんでいます。
暮らしの基礎を支える土地家屋調査士
日常生活を快適に過ごすためには、様々な生活環境が整っていなければなりません。中でも、お隣さんとの楽しい付き合いは最も大切な条件のひとつといえるのではないでしょうか。
境界に関するトラブルでお隣さんと険悪な関係になるといった事例はたくさんあります。場合によっては殺人事件へ発展するなどといった悲しいケースもあります。
土地は、国民生活の基盤であって、宅地造成、道路や橋を構築する公共事業の場合もすべて、境界を確認することから始まります。
境界紛争や境界のトラブルの事前防止、取引の安全、公共事業の促進、土地、建物という財産の保全など、暮らしの礎である土地の境界を安定させることが私たち土地家屋調査士に与えられた使命であります。
土地や建物又は境界に関して分からないことがありましたら、私たちまでお気軽に御相談ください。